公式 六本木高級クラブ・ローゼ

公式 六本木高級クラブ・ローゼ

なぜ六本木でドン・ペリニヨンは特別視され続けるのか

六本木の高級歓楽街を過ごす夜の物語に、欠かせない存在があります。
それが高級シャンパンと名高い「ドン・ペリニヨン」です。数あるシャンパンの中でも、なぜドンペリが特別視され、ここまで名指しで注文され続けているのか。それは「ドンペリ」が漂わせる空気を変えるエナジーにあります。

今回は、ドンペリのボトルの色に宿る序列の秘密、実際にあった常連客同士の無言の競争、そしてホステスがドンペリに想う熱い心理…。ドンペリには単なる高級酒以上の意味が隠されているのです。六本木高級クラブ・ローゼで見えるリアルな視点から、その人気の理由を紐解いていこうと思います。

ドンペリを入れると場の空気が一瞬で変わる理由

ドンペリが注文された瞬間、お店全体の熱気が5度上がります(笑)
もちろんこれは冗談ですが、ホステスさんをはじめとしてスタッフからキャッシャーに伝達され、快気に包まれることは確かです。にわかに慌ただしくなり、シャンパングラス、シャンパンクーラー、トーション、それにともないイチゴなどフルーツのオーダーも入ります。コルクが抜かれる静かな音や、ゆっくりとした泡の立ち上がりが合図となってボックス席に注目が集まります。たまに経験の浅いスタッフが、ボフッとコルクを派手に飛ばしてしまったり、こぼしてしまい、ホール責任者から注意されているシーンを見かけることもありますが、そんなことに目くじらを立てるお客さんは皆無です。そんなとき係のお姉さんは内心ヒヤヒヤしているものですけどね…。なんにせよ、周囲の時間が一瞬止まるかのように、視線が集まることで、お客さんが「主役」として浮かび上がります。

さあてこれから、ドンペリを楽しむ時間が始まります!

お客さんとホステスの安堵する瞬間…それこそが演出効果

ドンペリが一本入った瞬間からお客さんは特別な空気を感じるはずです。それは自らが主役になったり、またはある特定の女性が主役の場合もあります。ホステスたちの明るそうな表情を見て満足するのです。ドンペリという存在が周囲を和やかに、豊かな気持ちにしてくれるわけです。乾杯のほんの秒数のクリスタルグラスが奏でる金属音に近い音が響き渡ります。そこに居ることができて良かった…と安堵する一瞬なのです。

お客さんが「ドンペリ」と名指しする瞬間

六本木クラブローゼのフロアでよく起きるのは、「シャンパン入れようか?」ではなく「ドンペリある?」というやり取りです。ここには単なる注文以上の意味があります。お客さんにとって、シャンパンはカテゴリー名ですが、ドンペリは「固有名詞」として記憶に刻まれています。もちろんシャンパンは他にも有名なものに、サロンやクリスタル、アルマンド、クリュッグ、ローラン・ペリエなどもあります。しかし会話の口から自然に出るのはドンペリであることが多いのです。なぜなら「一番知られている=通じやすい」「高級感が保証されている=外さない」という安心感があるからだと思います。

この名指しの瞬間に、周囲の空気も変わります。同席の女性たちは「お酒が入る」ではなく「ドンペリが入る」という言葉に「びくっっっ」「どきどきっ」「わっ」と反応します。ブランド名を直接聞くだけで、期待感や高揚感が立ち上がり、会話のトーンが自然に上がるのです。ホステスさんも「ありがとうございます、ドンペリですね」と復唱することで、オーダーが持つ特別感をさらに強調してくれるのです。

ローゼではスタッフもその一言を大切に扱います。単なるドリンク注文ではなく、ときにはお客さんの自尊心を映すトリガーになる象徴的なアイテムだからです。シャンパンの注文が「飲み物」であるのに対し、ドンペリの名指しは「演出」と言えそうですね。今日もどこかで「ドンペリ」が六本木の夜を華やかに演出しています…。

ドンペリの色ボトルにまつわる暗黙のランク付け

六本木クラブローゼの現場では、ドンペリは「1本の値段」だけでなく「色ボトルごとの序列」が存在します。ホワイトラベル、ロゼ、ブラック、ゴールド、プラチナ…。これらはメニュー表以上にお客さんとホステスの間で暗黙のランク付けとして扱われています。

もちろん、新人さんのホステスさんの中には、ドンペリの格付けを知らない人もいますよね…。

まず最も多いのは白ボトル。
これは安心の定番で、スタンダードなシャンパンです。初めての方や軽く盛り上げたい時に選ばれることが多いです。乾杯の場面作りには十分な存在感があります。価格もリーズナブルです。

次にロゼ。
色味が華やかで写真映えし、女性ウケが良いため「場を盛り上げる一本」として特に人気です。ここで一段上がったと周囲に伝わるため、常連客の皆さんは「今日はロゼで」と口にすることで雰囲気が明るくなるのを感じるはずです。

さらにブラックやゴールドになると、
空気は一変します。単なる飲み物ではありません。芳醇さが味覚を満足させる芸術作品です。値段も跳ね上がるため、大げさに言ってしまえば、同席する女性たちは笑顔の深さや歓声のトーンを変えます。ブラックを頼むと、係の女性の瞳孔が拡大すると言っていたお客さんもいました。周囲の席からの視線も集まりやすくなり、「あのテーブルは特別」という印象が一気に植え付けられます。

そしてプラチナやレアな限定ボトルになると、
金額よりも「入れられる人の数が限られている」という事実が価値になります。希少ボトルを目の前にした女性は、歓声よりもむしろ静かに敬意を表しているのです。

このランク付けはお店のマニュアルに載っているわけではありません。しかし六本木の高級クラブに通うお客さんや働くホステスの間では自然に共有され、色の違いが会話の前提やお客さんの格を思わせる材料になることは確かです。実はぜんぜんそんなことはないのですが、なぜかそう思いそうになってしまうのです。

要するに、ドンペリの色は単なるデザインではなく、六本木の夜で交わされる無言のランク表現。だからこそ「何色を選んだか」が、その場の記憶を左右するのです。そして余談ですが、その数十万円もするシャンパンはほんの数分で飲み干されてしまうのです。しかしその余韻は永遠です。

六本木でドンペリが象徴であり続ける理由

六本木クラブローゼをはじめとする高級クラブで、ドンペリが特別扱いされるのは単に味や価格の問題ではありません。空気を一瞬で和やかに、華やかに、豊かにしてくれる力を持つのです。多くの富裕層が「ドン・ペリニヨン」という名称を知っている認知度の高さ、色ごとのランク付けが持つクオリティ、グレードの違い、そして演出効果。これらすべてが組み合わさって、ドンペリは「シャンパンの一銘柄」を超え、夜の物語をドラマチックに演出する象徴アイテムとなっています。

今夜も六本木のどこかで、誰かが主役になっています。その主役を引き立てる存在が、ドン・ペリニヨンなのです。何十年経っても、この一本は「高級クラブの象徴」として輝き続けるのではないでしょうか。

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