クラブ・ローゼが在る“夜”の世界。 この仕事は、ときに社会の片隅に置かれ、その価値が見えにくいものだと思われがちです。 「贅沢」「憩い」「特別な遊び」──そう呼ばれながら、ほんとうは何がここで起きているのか、深く理解されることは少ないかもしれません。
けれど、私たちは知っています。ここに訪れる方たちは、現実の中で懸命に戦い、ふと立ち止まったとき、心の奥にある疲れを癒す場所を自然に求めていることを。そしてまた、この世界で働く私たち自身も、その“役割の深さ”をどこまで自覚しているでしょうか。
最初は「生活のため」「目標のため」に飛び込んだのかもしれません。しかし気づけば、人は自分に合う場所でしか続かないもの。無意識のうちに、“誰かの支えになる”という目に見えない使命を引き受けている──そんなふうに思うことがあります。
夜の世界は、ただの贅沢ではありません。目には見えなくても、この世界がなぜ必要とされ続けているのか。その理由を深く知る人は少なくても、その癒やしの力は確かにここにあります。
クラブ・ローゼは、その静かな力を、これからも大切にしていきます。