地味にプライベートでモテはじめた
六本木の高級クラブで働き始めてしばらくして、仕事とは直接関係のないプライベートな場面で、あきらかに周囲の反応が変わったと語ってくれた女性がいました。
彼女は特別に何かを意識して変えたわけではなかったそうですが、友人関係やプライベートでの出会いにおいて、以前よりも好意を向けられることが増えたことを実感しているそうです。
そう語ってくれた彼女は、少し恥ずかしがりながらも目はキラキラ輝いています。
そんな彼女の背景を考察してみると、外見の変化以上に、内面の安定があるのではと思いました。ですが今回の彼女のケースは決して、六本木の高級クラブで働いたから、というわけではなさそうです。ただし、直接的な理由ではないにしても、その環境に身を置いたことで自分の立ち居振る舞いや考え方が磨かれ、結果として自信につながった可能性は高いと思います。
やはり、人前で話すことに、ある一定の自信は求められますし、注目もされます。そんな中で自分の立ち居振る舞いや話し方を自然と客観視する機会も増えると思います。その結果、より自分が魅力的な人になるためにあれこれ考えることが、自分を高めていくのだと思います。
つまり、心理学でいう非言語コミュニケーション力の向上が大きく関わっていると思います。人は言葉よりも態度や雰囲気から多くの情報を受け取るとされています。
そして、接客を通じていろんな人達の価値観に触れることで、自分の視野が広がったり、考え方がやわらかくなったり、理解できることが増えたりと、その結果、人を過度にジャッジしなくなることでストレスが減ったのだとも思います。簡単に言ってしまえば「相手に期待しすぎなくなったり」「自然な距離感で接するようになったり」。それが、余裕のある雰囲気をつくったり、安心感として相手に伝わったりするのだと思います。
その結果、一緒にいて楽だと感じられやすくなったり、それはプライベートにも影響したわけです。
今回彼女は、六本木の高級クラブで働いたことで、自分に自信を持ったのだと思います。それは同時に自己肯定感も高めてくれた結果です。つまり彼女は、心理学者エイブラハム マズローが示した欲求段階説における承認欲求や自己実現欲求に近く、満たされた気持ちになっている人ほど、他者からも魅力的に映りやすくなるという具合です。
人にモテるということは、人生の中で持てるものが多くなったとも言えそうですね。
気持ちに余裕を感じるようになった
六本木の高級クラブで働き始めて、気持ちに余裕が出たと語ってくれた女性がいました。
思い返してみれば、以前は仕事やお金のこと、職場の人間関係のことで細かく悩んでいたのに、接客業に集中していたからか、そういうことに悩んでいたことを忘れていたそうです。
この変化は、当然彼女の性格が変わったからではなく、環境によって、物事の捉え方が変わったのと同時に、考え方も変わった結果だと言えそうです。
余裕を感じるようになった理由として、まず大きいのは、収入の安定感だと思います。高収入を得られる環境に身を置くことで、目の前の出費や将来への不安に対する過剰な緊張が和らいだことです。経済的不安が軽減されることで精神的にも余裕が生まれ、感情面の落ち込みが少なくなったと思います。そのお陰で焦りや苛立つ場面が減ったり、落ち着いた判断ができるようになっているのだと思います。
場内指名をもらう中で、評価されながら、自分の存在価値を客観的に確認できる経験と、自分が選ばれる側であるという実感が、気持ちの余裕につながるのだと思います。加えて言えば、それは無理に認められようとしなくても、必要としてくれる人がいるという事実も、心の支えになります。
これは夜の接客業全般に言えますが、採用されるということは、「お客さんから人気が出そう」という理由で採用にいたることがほとんどです。ですから採用された時点で、それは必要とされたことを意味します。それは気持ち的に励みになるのではないでしょうか。
ちなみに、それは相乗効果を生みます。気持ちに余裕が生まれると、周囲への接し方も変わります。急かさず、構えすぎず、自然体で人と向き合えるようになります。その変化は仕事の場面だけでなく、日常生活にも広がっていきます。今回、彼女は六本木の高級クラブで働くことの相性が良かったのだと思います。この経験は、単に稼ぐための時間ではなくて、心の状態そのものを整えていく過程でもあったわけです。
思ってたよりもお客さんが優しかった
高級クラブで働く前、お客さんが怖そう、厳しそうというイメージをもつ人も少なくないと言います。立場や収入の差から、上から目線で接してくる人が多いのではないかと想像する人もいます。
しかも、人気がでなかったらどうしよう…とか、そもそも面接で採用されなかったらどうしよう…とか、自分を正確に客観視できず、自信が揺らいでいる人は、いまいち行動できない女性がいることは確かです。そのためあと一歩のところで踏み出せずにいる方も少なくないそうです。働く前は不安が先に立ち行動できない女性も多い一方で、実際に一歩踏み出した女性たちの多くは、想像していた印象とは違ったと感じたそうです。
実際に行動できた多くの女性は、その印象が良い意味で裏切られたそうです。
六本木の高級クラブに来るお客さんの多くは、社会的に一定の成功を収めている方々で、余裕があります。そのため、その余裕が良い意味で影響を与えているようです。そしてこれは社会経験が豊富で安定している人ほど他者に対して穏やかに接してくれるというのも、心理学では知られていることです。
加えて、お客さん自身も振る舞いに気を配っています。ですから初めて働く女性は、その空気感に安心することが多いようです。
実際に働いてみると、思っていた以上に人間的で、温かさのある仕事だったと感じる瞬間は多いと思います!
純粋に仕事が楽しかった
六本木の高級クラブを卒業した女性が、最終的に口にする感想として多いのが、純粋にこの仕事が楽しかったという類のもの。最初は収入や条件に惹かれて始めたとしても、気づけば仕事そのものにやりがいを感じている自分に驚いたそうです!
仕事ではありますが、お酒が入り遊び要素も感じられる仕事は、企業勤めのOL職などとは全く次元の異なる感覚を体験できるはずです。
純粋に楽しいと感じられる仕事は、意外と多くありません。六本木の高級クラブは、高収入を得られるだけの仕事ではなく、面白さや頑張った手応えを感じやすいシステムでもあります。その事実に気づいたとき、夜の接客業、いわゆる六本木の高級クラブに対する見方、位置づけが大きく変わるかもしれません。
