20代に味わう変身という経験を
20代って、不思議な時間です。
子どもでもない、大人でもない。
しっかりしているように見えても、実は内心ではまだ揺れていたりすると思います。
自信があるようで、ふとした瞬間に自分が本当に何をしたいのか分からなかったりもすることも。
でも、だからこそ自由。
多少の無茶も、ちょっと背伸びした選択も、「若気の至り」で済ませられる。
そしてその“若気の至り”が、あとになってびっくりするほど大切な思い出になっていたりする。
ドレスを纏って夜の街に出ることも、そのひとつ。
たとえばクラブローゼで
「なんか気取ってるって思われないかな」
「場違いだったらどうしよう」
そうやって最初は不安になるかもしれません。
とはいえ、まわりの女性たちは、綺麗にドレスアップをしているので、すぐに慣れると思います。
そんな中で、店内で一歩踏み出してみたとき、感じる空気の違い、人の目線の変化、自分の中でふわっと芽生える誇らしさ。
それらが、今までの自分では得られなかった新しい感覚として押し寄せてきたりもする。
たとえば、何気ないひとときにお客さんと話した会話が、妙に心に残ったり。
誰かに「似合ってるね」って言われただけで、なんだか世界が明るくなったように感じたり。
それは、昼間の自分では味わえない、“夜だけの特別な感覚”だと思うのです。
20代は、そういう“変身”を心から楽しめるチャンスかもしれませんよ。
もっと大人になったら、責任も増えて、自分の中の“こうあるべき”が強くなっていく。
その前に、自分の知らない一面に出会っておくことって、とても意味があると思いませんか?
「私って、こんな一面もあるんだ」
「実は、こっちの自分の方が好きかもしれない」
そんな発見が、人生の選択肢を広げてくれることもある。
一度知った自分の魅力は、決して消えないと思います。
むしろ、これから先の人生で、その経験が「心の支え」になることだってあるんです。
そしてもう一つ。
ドレスを着てキラキラ輝いた経験は、想像以上に記憶に残ります。
ちょっと背伸びしてて、でも自分の意思で選んだ時間。
それは、数年後にふと思い出して「いい経験だったな」と感じられる“特別な記憶”になると思いませんか?
変身の快感。
それを一番鮮やかに感じられるのは、間違いなく20代の今。
「ちょっと怖いけど、やってみたい」
そんな気持ちがあるなら、ぜひその小さな衝動を信じてみてください。