「貯金したい」と思っていても、なぜか貯まらない女性がいる。
収入は十分あるのに、なぜか毎月ギリギリのやりくり。気づけば、不安な毎日を過ごしているようだ。
自然とお金が貯まるホステスに共通するのは、特別な考え方や、特別なことを実践しているわけではない。
だが、「日々のふるまい」が違います。
サボらない。手を抜かない。無駄な揉め事を起こさない。
そして、なによりも…それを習慣化している。
そして、ときには自分の内側にあるコンプレックスさえも、原動力に変えている。
今回は、お金を貯めるために必要な「仕事への姿勢」と「安定した心の土台」に焦点を当てていこうと思います。
そこで見えてきたことは、テクニックではなく「人格の整え方」が大事だということ。
基本は皆勤賞…つまり仕事は休まない
お金が貯まるホステスの特徴のひとつに、「出勤の安定感」が見られます。
一見、地味な話に思えるかもしれませんが、これが収入を安定させ、結果的に貯金を生むもっとも堅実な習慣のひとつであることは間違いありません。
水商売全般に言えることは、売上がある日とない日がはっきりしていることも多いということ。だからこそ、少しでも体調を崩したり、気分が乗らなかったりすると、つい「今日は休んでもいいかな」と判断してしまう人も多いことは事実です。
貯まらないホステスの多くがこの「休みグセ」をもっている。
逆に、貯まるホステスは、「今日は出ても意味がなさそう」な日でも淡々と出勤する。
それはなぜか?
「意味のある日」かどうかは、事前にはわからないと知っているからだ。
そして、「意味のある日」は、自分が積極的に行動することで、どうとでもなることを知っている人でもある。
たった1回の出勤が、思わぬ指名やチャンスにつながることがある。
また、常連客が来ていなくても、「あの子いつもいるな」という「スタメン的な存在感」が、じわじわと信頼につながっていくこともあります。
この「スタメン的な存在感」は、日々の積み重ねでしか生まれない。
そして、お客さんであるゲストからしてみれば、「お店から愛されている」「お店から公認のレギュラー」として、信頼できる女性へと見方が変わっていくのです。
出勤が安定している人は、生活も規則的になり、体調管理も自然と身についていく。
仕事に対する自覚があるからこそ、睡眠も食事も整えるようになる。
それが結果的に、長く働ける土台になる。
そして、結果的に「稼ぐ」体質となっていく。
これら、シンプルな原則を守り続けられる人が、最終的に自然に貯金となって「成果」を得るのです。
仕事は手を抜かずちゃんと頑張る
お金が貯まるホステスに共通するのは、意外なほど「地道に働く」姿勢だ。
接客の世界では、瞬間的な売上や派手な指名数なども注目されがちだが、実際に長期的に安定して収入を得ている人たちは、総じて「仕事に真面目」です。
たとえば、お客さんの好みや話した内容をメモしておいたり、お客さんの体調や家族のことを覚えていたり、細かい気配りを欠かしません。
「今月の売上のため」ではなく、「この人が気分良く日々過ごせますように…」というスタンスで接している。
そういった姿勢が、お客さんからの信頼を生み、結果として指名や売上につながっていきます。
逆に、貯まらないホステスほど「短期的に稼ぐ」ことを重視し、調子のいいときだけ頑張り、調子が悪くなると投げ出す。浮き沈みが激しく、安定した関係を築けないため、長く指名されることも少ない。
最も大事なことは、調子が悪くなったときに投げ出さないこと。
なぜなら、調子が悪いときこそ、「自分を改善する機会」じゃないですか。調子の良いときに自分を改善したいという考え方はなかなか生まれません。ですが、調子が悪いからこそ、自分のやり方にフォーカスして、自分の何がいけないのか…と、自分の内面にフォーカスし始めるのです。この期間をクリアすれば、自分がもっとパワーアップできるのです。こんな大事な機会を捨てるなんて、どうかしています。
いま、頑張っている上位勢は、調子の悪い時期がなかったと思いますか?
ハッキリ言います。クリアしたから上位勢なんです。
話を戻します。
お金を、貯められるホステスは「当たり前のことをきちんとやる」というのを、習慣化しています。
時間を守る、挨拶を欠かさない、ミスを素直に認める。いろんなことに潔い姿勢でいるのです。そういった基本的な仕事への姿勢が、信頼の貯金となるのです。
手を抜かない人のもとには、「また会いたい」「この人なら安心」という、ポジティブな感情が自然と集まります。それが、結果的に収入の安定を生み、支出にも余裕をもたらすようになるわけです。
貯金とは、決して財布の中身だけの問題ではありません。
何事に対しても、信頼と継続によって、自然に増えていくものだと知るべきではないでしょうか。
意外なことにコンプレックスが原動力になっている
堅実にお金を貯めているホステスたちは、一見すると華やかで自信に満ちて見える。立ち居振る舞いも洗練されていて、周囲から見れば「この人はもともと成功するタイプ」と思われがちだ。
けれど、実際に話を聞いてみると、彼女たちの多くが「強いコンプレックス」や「過去の悔しさ」を持っていたりするのです。
たとえば、「学歴に自信がない」「昔ブスだと言われていた」「学生の頃に劣等感を感じていた」「ずっと誰かと比べられてきた」「親に金銭的に苦労させたことがある」「スタイルに自信がない」「恋愛に臆病」など。
そうした原体験が、「自分で稼げるようになりたい」「見返したい」「自分を変えたい」「もう誰にも頼りたくない」という強い動機になっていたりするのです。
この「静かな怒り」や「隠れた闘志」こそが、長期的な努力を支えていたりするのです。彼女たちは、お金の使い方にも目的があり、衝動でお金を使うことが少ないことがわかります。
「こんな自分には、まだ贅沢する資格はない」といった、ある種の厳しさを自分に課してケースもあります。
一方、貯まらないホステスの中には、「自分はこれで十分イケてる」と思い込み、過去を直視しようとしない人も多い。自分に甘く、努力の方向もブレがちで、そのぶん消費も気分任せになりやすいことがわかっています。
まさに、お金が貯まるホステスにとって、コンプレックスは「恥」ではなく「燃料」というわけだ。
それを静かに内側に持っている。
「だから私は、ちゃんとやる」と決めているのだと思います。
トラブルを起こさない
安定して働くホステスに共通しているのは、「無駄なトラブルを起こさない」ということを意識しているし、それを習慣化していること。これは性格の問題ではなく、日々の言動や選択の「意識の差」と言えそうです。
たとえば、
- 同僚と必要以上に仲良くしすぎない。
- お客さんと曖昧な関係にならない。
- 店外でのプライベートな関係も慎重に線引きしている。
- SNSでは自分の動向を匂わせたりしない。
つまり、「感情の発散で一時的な満足を手に入れるよりも、信用を築くことを選ぶ」ことを徹底している。
お金が貯まらないホステスほど、感情的な場面に巻き込まれやすい。
同僚からの悩み相談を一緒になって悩んだり、挙げ句の果てに振り回されたり、好きでもないお客に気を持たせて後で揉めたり、恋愛が仕事に影響してしまったり。
結果、心が不安定になり、出勤日数が減ったり、店を移ることになったりして、収入も不安定になっていく。
一方で、お金が貯まるホステスは「自分にとって損になる空気」を嗅ぎ分ける嗅覚を持っていたりするものです。おそらく、そういう失敗を重ねて、「もう二度と心を不安定にさせたくない」という誓いが、その嗅覚を高めると思うのです。
たとえ最初は損に見えても、長く見れば「波風を立てない」ことのほうが価値があることを学んだり、自分のポジションを保ちながら、信頼を損なわず、仕事を継続することが、自分にとってプラスであることを学んだり。
いずれにせよ「トラブルは、時間とお金と精神を奪う」のです。
まとめ
稼げているのに、なぜかお金が残らない。
そんな女性は、「日々の積み重ね」が、おろそかになっているケースが多いものです。「出勤の安定」「手を抜かない接客」「トラブルを回避する距離感」。そして「自分を律する意識」。これらはすべて、毎日少しずつ積み上げられていくもので、決して派手さはありません。地味なことをコツコツです。
貯金があるホステスに共通するのは、「黙っているけど、ちゃんとやっている人」。自分に甘くない。そのかわり、焦って誰かを追いかけたりもしない。
そういう女性ほど、仕事も収入も、人生全体も安定しやすい。もしくは一度崩れても安定を取り戻しやすいのです。
自然と「お金が貯まる女性」とは、小さな習慣と静かに向き合って、それらは地味な行動でありながらも、結果的にかっこいい人生を歩みます。
そこに気づける女性は「あなた」です。